お知らせ

合同会社DMM.com様と連携した実習を行いました。

2021年7月5日

社会福祉法人慶長会 障害者就労支援事業所「つづきの家」は、合同会社DMM.comと連携し、障害福祉サービス事業所と企業が連携しながら障がいのある方の就労支援を行う【地域連携型就労支援(Workパートナー)】を実施いたしました。

 

■企画背景および概要

近年、障がいのある方の働き方は、常用雇用・短時間雇用(週30時間未満)・超短時間雇用(週10時間未満)などの労働時間に限らず、会社・サテライトオフィス・在宅といった就業場所においても多様化が進んでおり、IT技術の進歩も加わり、今後さらに働き方は急速に変化し進化していくものと考えられます。

 

あわせて、精神障害や発達障害のある方の就労を通した社会参加は年々増加しています。障害特性によっては職種や就労に対するイメージを持つことが不得手な方も多いことから、就職後の安定就労に課題を有する場面も多く、さらに先述のような背景を受けて、就職活動におけるマッチングはより一層重要になってきます。

 

そのため、障害福祉サービス事業所と企業が密に連携し、適宜「企業見学」・「企業実習」を実施し、その中で得られたご本人の気付きや企業から頂く実践的アドバイスを事業所内の職業リハビリテーションに反映していくことで、就職活動におけるマッチングの精度向上や事業所内でのより質の高い支援の提供を図っていきます。

 

■企画スキーム

DMMより提供されたワークサンプルを通し、自らの職域の拡大を目指すとともに、正確性・スピード・マニュアル理解力・自己解決力などの適正を見極める

<実習の流れ>

・Zoomを用いたオンライン説明会→実習→DMMからの実習者に対するフィード

バック

・実習期間中も1週間に1回DMMと支援者、実習生とのフィードバックの会議の

時間を設け、1週間の振り返りと翌週の目標設定を行う。

<実習の効果>

・実際に企業様で行われている業務に取り組むことで、実習生自身の新たな職域

への挑戦と適性への気付きを得る。

・フィードバックの中で、精度・速度に関する具体的な目標値を設けることで、

仕事に対する集中力を養い、正確性やスピードなどの職業スキルを高める。

・自分のミスを自ら検証していくことで、ミスが起きない業務への取り組みかた

や、ミスが発生した際の自己解決能力の向上を目指す。

・実習時に得た気づき(業務への取り組みかた、自身が働きやすい環境、これか

らさらに訓練していきたいポイントなど)を事業所内での訓練に反映する。

 

■合同会社 DMM.com について https://dmm-corp.com/

1998年にサービスをスタートし、現在は主要サービス約50以上、従業員1,739名(2021年2月時点)を抱えています。2015年2月には事業拡大に伴って障害者雇用の受け入れ体制を作り上げるため、採用から雇用管理までを行う専門部署「ビジネスクリエーション部(https://bc.dmm-corp.com/)」を設立。自社サービスの運用保守やバックオフィスの支援を担っています。また身体障がい者にとって課題である通勤困難や、精神障がい者の課題である人間関係の不安などの課題を解決するべく、設立当時から在宅勤務制度を導入しています。2018年には、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構主催「平成30年度障害者雇用職場改善好事例」において、優秀賞(高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長賞)を受賞。2021年1月には障がい者の活躍を推進する国際的活動「The Valuable 500(https://www.thevaluable500.com/)」に加盟。「障害があっても稼げる地域社会」を目指し当人の体調や能力に合ったキャリアアップを推進しています。

 

■社会福祉法人 慶長会 障害者就労支援事業所「つづきの家」 https://keichoukai.or.jp/tuduki

エル・ローズグループが創業20周年を迎え、地域への恩返しとして社会福祉法人 慶長会は設立されました。つづきの家は平成19年に開所し、「誰もが安心して働ける社会」を目指し、障害のある方の【働く】に対する幅広くさまざまな想いを受け止め、その方が希望する就労の実現に向けた支援を行っています。これまで当事業所利用された多数の方への支援や経験を通した知識をもとに、地域福祉の向上の一翼を担えるよう、努めてまいります。